今年はちょっと文章なんかも・・・。(学生の頃や、運送会社にいたころの実話や、創作の文章など少しづつね)実話はちょっと怖い系もあるの、でも、話しても聞いても、嫌な感じの無いお話です。それでも☆しるしは注意かな?

『欅の精霊』

 

 

あれは、まだ中学生のころ

 

ある日、母が霊感のある叔母が、わが家を建てた場所に元々あった欅を切って供養しに来るって言うから欅の樹切るよと言っていた。

ずっと昔の人がその樹に入っているという。

(切っちゃうのかぁ)わたしは思ったが仕方ないと思っていた。ご供養なんだし。

 

ある日学校から帰ったら直径30センチはある切り株になっていて・・・。

 

すごくすごく氣になって毎日見ていた。

叔母は、わたしのいない時にご供養して行ったんだと思っていた。

 

しばらくして、受験勉強?をして夜中起きてるわたしの耳に

夜中、みんなが寝静まった頃、階下のろうかを竹ぼうきでさぁーさぁーっと掃くような音がする。

なんだろう?最初は母に夜中掃除してんの?って聞いた。するわけないでしょ!

そうか・・・。

でも怖い感じはしないなぁとおもいながら、毎晩聞いていた。

 

それから、立てつけの悪い外の物置の戸がガタッガタンっとあく音がする時もあった。

なんだろうなぁ?

 

そのすぐ後くらいに
夢を見た。

そのころ私は夢を見ない子だったので(覚えてない)

鮮明に覚えてる夢がめずらしかった。

 

欅の切り株に平安の時代の男の人がうつむいて座っている(麻呂の眉毛のひと・・・)

どうしたのだろうと?覗き込むと

とても悲しそうな顔をしている

なんだかわからないけど、わたしは

「だいじょうぶ、だいじょうぶだよだいじょうぶだよ」

と繰り返し言っていた。

そのひとはふっと顔をあげて、ちょっと微笑むと

すぅーっと消えた。

 

そのあさ、あの竹ぼうきのような音は 衣擦れの音だったんだとおもった。

物置の音はわからないけど。

 

そしてそのころのわたしはあまり話をしない子だったのもあるけど

 

その話を母にも、誰にも確認していなかった。

いつしか切り株もなくなっていた。

 

20年くらいたって、今あるせんだんの木を枝落とし(大きくなり過ぎないように)

する時に、そういえばさ、と母に言ってみた。

 

すると、母は

「え?そんなことないよぉ、おねぇさん(叔母)そんなこと言ってないし、来てないし

 あの樹は虫が入って危ないから切ったんだよ。あんたの夢じゃないの?」

という。

 

絶対に違うんだ、20年間ずっとそう思ってきたもの、確信してたもの。

夢なんかじゃないよ。あとで見たのは夢だけど。

そう言っても、絶対違うといわれるだけ・・・。

 

それ以上言わないでいたけれど。

どうしてそう思ってたのかはわからないけど、そう伝えたかったのだろうなぁ欅さんが。

 

ここ何日か、夜にせんだんと話をしていたら

昨日の夜、欅の氣が入ってきた。

 

あぁ、いたんだなぁ。もう泣いてないんだなぁ。

 

そしてこの話を書こうと思ったのです。

 

せんだんは、いつもわたしを守ってくれるんだ。震災の時もずっと抱きしめててくれた。

せんだん!たすけてってしがみついていた。

せんだんの樹はあまり家に植えてはいけないといわれるけれど、

日本ではよく言われないけれど。

インドで邪気を退ける霊力がある靈木とされていて、

まもってくれる樹なのです。

 

夏は心地よい木陰とすずやかなみどりの葉影、種は乾かして数珠のように使うんですよ。

 

わたしの実話でした。読んでくれてありがとう。

 

 

 

『仕立てられた魔女・マキア』

 

逃げ水が出るほどの暑い日、新月とも重なって

感情が動きはじめていた。

 

土に触れながら、おだやかになりつつ

ゆっくりとじぶんを振り返ってみる

 

今生の自分と関係の深い昔のじぶんをリーディングしてもらった時

わたしははじめて会った時から彼女を信頼している

でも本当の苦しい時しかあいには行かない

その時々で、

じぶんの口から出た言葉に驚き、

浮かび上がる状況が

はっきり見えた事を思い出す。

 

緑深い森の中ここちよい水のしぶきと木霊のような光る白いものたち

そのなかにいるここちよいわたし。(わたしにからだがあったかはわからない)

 

また、違う日は、シダのはえるような暗い森の中

木か、石でできた台の上でうつぶせになり、泣きながら

封印をうけるわたし。(「背中のチャクラ」に)

それは、解いた。

 

塔の上で、逃げないように足を切られ、薬草の調合や薬の研究をしていた時

いたしかたないと、すべてを諦め、ただひたすら好きな薬草の研究をしている

ほんとうは、逃げたいし、暴れたいのに。泣きだしたいのに。ただ淡々と・・・。

右の足首が時々ゆるくなるのはきっとそのきおくだなと思う。

 

一番抱きしめてあげたい女の子、

生まれた時から政治的魔法使いの弟子として、隔離され育てられ、その方法が正しいと

信じてただ信じて、外とのコミュニケーションをとらされず、

たくさんの人を裁き死に追いやった。

広場の真ん中でたくさんの人の目の怒りを受け(人の目が怖い)

最後にじぶんが裁かれる時、初めておのれの誤りに気付くが

同時に、何故!と、また、いたしかたない、わたしが悪いんだという思いがこみ上げる。

抵抗せず袋叩きに逢ってなくなる。

 

そうか、しかたないっておもうのはやめだ。
怖かったよね、わたし何もしてないって思ったよね。

そして、償うことはできなくってもあやまりたかったよね。

間違った自分を後悔する間もなく・・・。

意味なく、わたしが悪いって思うのはやめだ。

その感情に大きな執着心がある。それで決着をつけたら終わると思っている

終わってないではないか。

 

きっとそのこがマキアちゃんだ。

 

20代の頃白昼夢でであった。顔の真っ黒で顔がわからないけどわたしが気付いたことに

とても喜んで、いっしょにあそんでくれるの?いっしょに行っていいの?

と言ってきた子だ。

 

 ついこの前、

名前を教えて?と言った時に、教えてくれた子なんだ。

しあわせのための薬草、しあわせのための魔法、しあわせのためのばしょ

みんなで笑える空氣をつくりたい。それは今までのみんなが思っていることなんだ

誰かが言った素晴らしい言葉でも、格言でもなく。

今までのたくさんのわたしたちがやりたかったこと。

 

じぶんが思うとおりにしたら、誰かが悲しむ、誰かが怒る?

ちがう。誰かはいいのだ。じぶんが悲しみじぶんが怒ってきたんだ。

もう、解き放とう。

 

だから形じゃなく、理屈じゃなく、硬貨でもない。

 

今日のお昼、新月に入りたての出来事。

陽炎の水の中でおもい、氣づいたら、運転しながらボロボロ泣いていた。

 

 

今日はわたしの実話です。

 

そして星をまなびたいと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『国道沿いの食堂』☆(トラックの運転手さんからの実話)

 

夏の夜のことだった

その日は一日中蒸し暑く、仕事も最盛期だったので、

朝早くから、工場に詰めていたのに、積み込みが完了したのは午後7時をまわっていた

(これじゃ、家に帰っていたら間に合わねーな・・・)

一度会社に戻って、シャワーだけ浴びて走ろうと、

彼は、トラックのキャビンに乗り込んだ。

今日は、忙しくて助手もいない。

少し辛い強行軍になりそうだ。

(どっかで仮眠取れるといいけどな)

 

案の定、会社は、豆電球一つで、誰も残っていない。

彼は、運転手の為の、あまり美しくは無いシャワールームで汗を流すと

常備しているTシャツに着替えて、トラックに戻った。

(さてっと、いくかー)

途中自販機で、コーヒーを買い、エアコンが壊れていたので

窓を全開にすると、ラジオをかけてエンジンをかけた。

どぅるるるぅっ

 

(この蒸し暑さ、なんとかなんねーかなー息がつまりそうだよ)

暑くなければ、商売上がったりなのだが、こう暑くなるといい加減うんざりなのだ。

高速は、乗らずに国道をひた走る。

初めのうちは、町も人通りが有り、車もまだすれ違う。

自分の前や後ろにも車がいる。

(あーっおっせーなー)

深夜になるまでは、我慢である。

 

 

 

 

ラジオは、「ジェットストリーム」をやっている。

もう、夜中である。

道はだんだん、田舎道になり、家々の灯りも殆ど消えている。

行き交う車もいない、自分の前にも、バックミラーにも・・・・

(腹へったなー 何か買ってくればよかったなー)

そういえば、昼から何も食べていない。

思い出したとたん、異様にすいてくる。こんな田舎じゃ夜、店なんてやってないであろう。

(民家も、無くなってきたし、自販機もないよなー)

だんだん、畑や田んぼのような少し視界が広がってくる道になった。

こうなったら、真っ暗である。街灯も虫が寄ってチカチカと見える。

今にも消えかかりそうなものまである。

夜中に走るのは、慣れている。

不安も何も無い

(腹減ったー)

これだけである。

と、その時

 

(あれー?こんな所に、食堂あったっけー?)

小さいが、確かに食堂のようだ。

それに、灯りが付いている。のれんも下がっている。

(もう、終わってんだろうなー でも試しにいってみるか背に腹はなんとやらっだ)

路上駐車もこの辺じゃ何とも無いだろう、道端にトラックを置くと

小走りに走っていった。

「 こんちわ-こんばんわか?やってますかー 」

声を掛けると、奥から声がする

「 はいよー 」

出てきたのは、おばあさん一人、

「 あれ?ばあちゃん一人なの?こんなよるに? 」

「 んーそうだよ。でも、焼肉定食と焼き魚定食しかないよ 」

愛想良く顔をくしゃくしゃにしてばあちゃんは、笑った。

「 充分だよ、腹へってしょうがないんだ。焼肉の方頼むよ。 」

「 はいよ 」

 

仕切りの向こうと、こっち側で話をする。

「 ・・・にしても、こんな夜遅く開けてちゃアブないよ 」

自分は助かっているのだが・・・

「 んにゃ、大丈夫なんだよ。ちょうどあんたくらいの息子が迎えに来てくれるんだ 」

「 ああ そうなんだ。早く来るといいねぇ 」

「 んだけどねー、ここはじいちゃんとやってた店だからねー離れられないんだよー 」

「 あ?今日来るんじゃないの?息子さん 」

「 んー迎えにねー来てくれんだよー 」

なんかかみ合わないが、これくらいの歳のばあちゃんは、そういうところあるからな 

そう思っていると

「 はいよ 」

と、定食が出てきた。待ってましたっとばかりに、割り箸を割ると、まず味噌汁を一口、

「 うめー 」

家のとは、味噌が違うのか、だが美味しかった。

肉も硬かったが、贅沢は、いってられない。

「 ああー生き返るよ 」

「 そうかい、よかったねー 」

だが、ご飯が、まずかった。(ん?酢っかい・・・少し変わってしまったような味がする)

あんまり客もこないのであろう。

釜に入れっぱなしだなあ?

無理して食べて、お腹を壊すと、運転中トイレに困る

にこにこ見ているばあちゃんに

「 ありがとう、腹いっぱいになった 」

そう言って、お金を払うと、トラックに戻る

(助かったなー、これで問屋までもちそうだ)

 

 

 

 

次の日、お腹も壊さず、仕事も順調に終わらせて帰路につく。

なんとなく、昨日のばあちゃんが気になって、帰りもあの道を通ることにした。

近くまで来ると、昨日と雰囲気が違う。

店の前まで来て、愕然とした。

店の入り口には、板が打ち付けられている。それも、昨日今日じゃない。

慌てて、トラックを降りると、店に行って見た。

(あ、俺昨日あそこの席で、食べたんだよな。)

自分が座っていた席がわかる。あそこで、話しながら・・・・食事をしているのである。

だが、机も椅子も埃だらけで、使われているとは、思えない。

なんだか良く飲み込めずに、振り返ると、人がいる。

「 あの、ここ 」

「 ああ食べにきたことあんの? 爺ちゃん亡くなってから、ほそぼそやってたんだけどねー

  息子さんが迎に来てね、遠くに行ったんだよわー。」

「 はぁ・・・・いつですか? 」

「 んーもう2年くらいになるかねー 」

その時はじめて、ぞっとした。

 

 

 

帰りの道すがら、昨日のばあちゃんの笑顔をぼーっと思い出していた。

その後も、お腹も壊さず、変わったことも無いままにすごしているが、時々、あのばあちゃんを思い出す。